「トレーナー」とは?カタカナ英語としての使われ方を解説
カタカナ英語の「トレーナー」は、以下の4つの意味で使われる。
- ①[スポーツや音楽などの]練習の指導者、コーチ
例:スポーツトレーナー、ボイストレーナー - ② スポーツで選手の体調管理(コンディションを整える)をし、練習の指導をする人
- ③ 犬や馬などの動物の訓練者、調教師
- ④ 厚手の木綿地で作った丸首のゆったりとした運動着(主に上着)のこと
※和製英語としての用法
トレーナーは英語では「trainer」と書く。「trainer」は、「訓練をする」を意味する動詞「train(トレイン)」に接尾辞「-er(〜をする人)」を付けた名詞で、主に「訓練を指導する人」という意味で使われる。スポーツ選手の練習指導や体調管理を行う「スポーツトレーナー」の意味で使われるほか、歌唱や発声練習を指導する「ボイストレーナー」、犬の調教を行う「ドッグトレーナー」など、幅広く使われる。
語学学習においてもトレーナーという肩書が使われることが多い。例えば、英語学習を行う講師をトレーナーと呼んでいる英会話スクールもある。この場合も「訓練する人」という意味で使われており、言い換えるなら「英会話のレッスンをしてくれる人」を指す。
衣類の「トレーナー」は和製英語
衣類の一種である「トレーナー」を指す用法は日本独自のもの、つまり和製英語であるため海外では通じない。英語ではsweat shirt(スウェットシャツ)という。
英単語のtrainerの意味
| 英表記 | trainer |
|---|---|
| 発音 | tréinər トレイナ |
| 意味 | 名詞 可算名詞 ① 訓練をする人、[運動選手などの]コーチ、教官、[仕事の]訓練指導者 assistant trainer(アシスタントトレーナー) an experienced teacher trainer(ベテランの教員指導者) |
|
②[競走馬・犬など動物の]調教師、訓練士 a dog trainer(犬の訓練士、ドッグドレーナー) a racehorse trainer(競馬調教師) |
|
| ③【イギリス英語】トレーニングシューズ、スニーカー、運動靴 イギリス英語:training shoes アメリカ英語:sneakers |
|
| ④[パイロット訓練用]練習機、訓練装置 |
| 動詞 | train 発音 tréin トレイン ※「列車」を意味する「train」とスペル・発音は同じ |
|---|---|
| 意味 【他動詞】 ①[人・動物]を訓練する、教育する、養成する ②[スポーツ選手]を鍛える ③「精神・身体の機能など」を養う、鍛錬する ④[銃・望遠鏡・カメラなど]を〜に向ける 【自動詞】 ①[〜のため]練習する、訓練する ②[試合など]に向けてトレーニングする、練習する |
| 英単語の由来 |
|---|
| 英単語のtrainは中英語(11世紀から15世紀頃まで)で、ラテン語で「引く、引っ張る」を意味するtrahereから派生した古フランス語の動詞 trahinerを由来とする語。古フランス語のtrahinerがtrain(男性形)で、traine(女性形)に変化して英語に入ってきたとされる。当初は「のろのろ進む」という考えからから「遅れ」という意味の名詞として使われていた。その他に「随行員(お供として従い行く人)」という意味でも使われており、その用法から「旅客や乗り物の列」という意味となり、そこから「一連の物事」という意味を含むようになった。また、当初は「(植物を)望む形に育つようにする」という意味の動詞としても使われており、この用法が今の「教育する」「指導する」という意味の基になっている。 |









