「アンバー」とは?カタカナ英語としての使われ方
カタカナ英語の「アンバー」は、「amber」と「umber」の2種類がある。カタカナ英語ではどちらも「アンバー」という同じ読み方をするが、それぞれ意味が異なる。
- アンバー(amber)は、「(鉱物の)琥珀(こはく)」や「琥珀色(こはくいろ)」を意味する。発音記号は「ǽmbər」。
- アンバー(umber)は、天然の茶色(褐色)の顔料を指す。二酸化マンガン・ケイ酸塩を含む水酸化鉄で、絵の具や塗料の原料などに使われる。発音記号は「ʌ́mbər」。
amberとumberの発音の違い
「amber」も「umber」もカタカナ英語の表記・発音では「アンバー」となるが、英単語は「ア」の発音が異なる。
amberの発音「ǽmbər」
※「æ」は口を横に広げた「エ」の形で「ア」と発音
umberの発音「ʌ́mbər」
※「ʌ」は短く強く「ア」と発音
英単語のamberの意味
英表記 | amber |
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発音 | ǽmbər アンバ |
意味 | 不可算名詞 ①[鉱物の]琥珀(こはく) |
② 琥珀色(こはくいろ)、黄褐色(きかっしょく)、[交通信号の]黄色 〈イギリス英語〉an amber light(黄信号) →〈アメリカ英語〉a yellow light 〈オーストラリア英語〉amber fluid[liquid]([くだけた表現で]ビール) |
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形容詞 琥珀色の |
英単語のumberの意味
英表記 | amber |
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発音 | ʌ́mbər アンバ |
意味 | 不可算名詞 ①[鉱物の]アンバー(茶褐色の鉱物性顔料) burnt umber(赤褐色の顔料) row umber(茶色の顔料) |
② 茶色、赤褐色 | |
形容詞 茶色の、赤褐色の |
英単語の由来 |
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英単語のamberは後期中英語で、古フランス語 ambreを語源とする。元になった語はアラビア語のanbarで、この語はもともとは「竜香」を指す語であったが、後に「琥珀」を指す語になった。語源が2つの物質が混同されていた語であることから、当初は「竜涎香(りゅうぜんこう)」(マッコウクジラの腸内で生成されるロウ状の物質で香料として使用される)を指す語として使われていた。 |
- スーパー・アンカー英和辞典 第5版 学研
- エースクラウン英和辞典 第3版
- ジーニアス英和辞典 第6版
- ウィズダム英和・和英辞典 2
- オーレックス英和辞典 第2版新装版
- オックスフォード英単語由来大辞典
- 現代国語例解辞典 第五版
- 新明解国語辞典 第七版
- 広辞苑 第七版
- スーパー大辞林 3.0
- カタカナ表記はエースクラウン英和辞典 第3版を参考
- 発音の音声は音読さんで作成