カタカナ英語

トリビュート(tribute)の意味、カタカナ英語としての使われ方

トリビュート(tribute)の意味、カタカナ英語としての使われ方

「トリビュート」とは?カタカナ英語としての使われ方を解説

カタカナ英語の「トリビュート」は、「賛辞」や「賞賛や賛辞などの証(あかし)としてささげるもの」という意味で使われる。また、「偉大な先人に敬意を表する」というニュアンスで使われることも多い。

海外でも意味は通じるが、カタカナ英語の発音と英語での発音の違いに注意。
カタカナ英語では最初の「ト」にアクセントを付けて「リビュート」と発音することが多い。
英語では「リ」にアクセントを付けて「トビュート」と発音する。

  • カタカナ英語の発音:リビュート
  • 英語の発音:トビュート

トリビュート・アルバムとは?

音楽業界には、「トリビュート・アルバム」という言葉がある。これは、あるミュージシャンやバンドなどに対する尊敬や称賛の意を込め、複数のミュージシャンが彼らの楽曲をカバーして録音・制作されるCDやレコード盤を意味する。複数のミュージシャンが参加し、それぞれ異なる楽曲をカバー、アレンジして収録されるのが一般的。

海外では、トリビュート・バンド(tribute band)という、有名アーティストやバンドをコピーして演奏するバンドもある。

たとえば、THE BEATLESに敬意を表して制作された『Abbey Road Reimagined – A Tribute To The Beatles』や、日本では尾崎豊のトリビュート・アルバム『BLUE~A TRIBUTE TO YUTAKA OZAKI』『GREEN~A TRIBUTE TO YUTAKA OZAKI』がある。

英単語の「tribute」には「追悼」の意味もあるが、トリビュート・アルバムは必ずしも故人のミュージシャンが対象であるとは限らず、存命のミュージシャンの楽曲をカバーしたものも多数制作されている。

↓Mr.Children、宇多田ヒカル、槇原敬之、岡村靖幸、斉藤和義らが参加した尾崎豊のトリビュート・アルバム。

トリビュートとオマージュの違い

オマージュ(hommage)は「尊敬」や「敬意」を意味するフランス語。英語では「m」が一つ少ない「homage」と書く。意味はフランス語のhommageと同じであるが、homageは「hɑ́midʒ(ハミヂ)」と発音する。

芸術の分野においては、尊敬するアーティストや影響を受けたアーティストに敬意を評し、作風や作品の一部を取り入れたり、元ネタがわかるように作品に盛り込んだりすることを指す。

トリビュートはそのアーティストの楽曲や作品をカバーするという意味で使われるが、オマージュは作風を取り入れたり一部を作品に盛り込んだりするという違いがある。また、トリビュートは音楽業界で使われることが多いが、オマージュは映画や漫画、絵画など芸術全般で使われる。

オマージュの意味は以下の記事で詳しく解説。

オマージュの意味、仏:hommageと英:homageのスペル・発音の違い
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英単語のtributeの意味

英表記 tribute
発音 tríbjuːt
ビュート
意味 名詞
① [〜への]賛辞、賞賛、敬意、追悼、弔意
pay tribute to her courage(彼女の勇気を賞賛する)
My uncle paid tribute to the memory of my father(おじが亡父への追悼の辞を述べた)
② [通例 a〜](優れた性質・値打ちなどの)あかし、表れ、証拠
be a tribute to somebody(〜が優れているの証拠である)
③ [他国、支配者などへの]貢物、年貢、上納金
関連語 tribute band
意味
[有名アーティストやバンドをコピーして演奏する]トリビュートバンド
tributary
[tríbjətèri / トビュテリ]
名詞
① (川の)支流
② 貢物を納める人(国)、属国
形容詞
① 支流の、支線の
② [物が]貢物として納められた
③ [国・統治者などに]貢物を納める、従属する
④ 貢献する、寄与する
参考辞書:
  • スーパー・アンカー英和辞典 第5版 学研
  • エースクラウン英和辞典 第3版
  • ジーニアス英和辞典 第6版
  • ウィズダム英和・和英辞典 2
  • オーレックス英和辞典 第2版新装版
発音のカタカナ表記について:
カタカナ表記はエースクラウン英和辞典 第3版を参考
ABOUT ME
稲垣 健太(ケンタトニック)
■経歴
平成8年にボーイスカウトの活動でハワイに2週間滞在し、現地でのキャンプとホームステイを経験
平成17年に関西外国語大学外国語学部英米語学科を卒業、学士号(英語学)を取得
平成18年にHMVジャパン株式会社に契約社員として入社
平成22年に同社を退社
平成23年にフリーランスのWebライターとして開業し、在宅ワークでWebライティング業務を請け負う
現在はWebディレクターとして企業のオウンドメディアの運営を請け負い、日本語記事の執筆・編集のほか、英語記事の編集も行う
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